集客力の高い「物産展」コンテンツを足がかりに
道外販路を開拓
株式会社北海道産地直送センター
北海道
取組5
創意工夫による多様な販路の確立

沖縄・石川で北海道物産展と
テレビ通販を同時開催
通信販売のコールセンター事業としてスタートし、現在では自らの通信販売事業を通して北海道の特産物を全国の消費者に届けている株式会社北海道産地直送センター。通常は主に新聞広告を通して北海道の海産物や野菜を紹介し、お客様からの電話注文を受けていますが、コロナ禍で苦しむ生産者を支援するためにも新たな販路を開拓する必要性を感じていた同社は、本補助事業を活用し、沖縄県内唯一の百貨店と、石川県内の大手スーパーにおいて北海道物産展を初めて開催しました。
催事期間中には地元テレビ局の協力を得て、物産展のテレビCMやテレビ番組内での告知を実施するほか、これまでの新聞広告のノウハウを生かしてテレビ通販にも初挑戦。一気にプロモーション活動を展開することで北海道ブランドをアピールし、物産展と通信販売への集客を図りました。
高い集客力が改めて証明された
北海道物産展
毛ガニやホタテ、ブリ、マス、きたあかりなど、20種類以上の北海道産の農林水産物を取り揃えた物産展は大変好評で、「北海道物産展を待ち望んでいた」という地元消費者の声や、「美味しかったから」と会期中に再び来店するお客様もいたとのことです。
テレビCMや番組での紹介があったタイミングでは来客数が大幅に増え、プロモーション効果も狙い通りだったと手応えを語ります。
当時、沖縄では緊急事態宣言の延長などで百貨店は大きな打撃を受けており、平時よりは来店客数は少なかったものの、物産展を開催したフロアにある常設の雑貨店では催事期間の売り上げが伸びたそうで、北海道物産展というコンテンツの集客力の高さが改めて示されました。

流通とのWin-Winの取り組みで全国への販路拡大を目指す
本取り組みを通して、道外の流通事業者に自社の存在を知ってもらえたことが最大の財産と語る同社。今回初めて手を組んだ百貨店やスーパーとは、今後の定期的な催事開催や常設コーナー設置について具体的な商談が進んでいるとのことです。さらに、百貨店が運営している通信販売への商品の卸しや、百貨店従業員を対象とした職域販売など、更なる販路の拡大も目指しています。
実は今回の、百貨店での物産展開催や、県内に約30店舗を構える大手スーパーでの一斉の催事開催は同社にとって初めてのチャレンジでした。催事としての取引金額は過去最大規模に達し、大規模な催事運営のノウハウも新たに身につけることができたと言います。この実績が、今後の営業活動において大きな武器になることは間違いなさそうです。
北海道産の様々な商品の仕入れから卸しまで一気通貫で対応でき、物産展を単独開催できるという強みに加え、集客プロモーションのノウハウを持つ同社は、コロナ禍で宣伝広告費をかけにくい百貨店に対してWin-Winの価値を提供できるため、今後、全国の百貨店やスーパーにも積極的にアプローチしていきたいということです。
